2002年6月
chie

趣味
◯モダン喫茶探索◯
◯モダン小物収集◯
◯リサイクル屋荒らし◯

modern cafe 2001


「夢子の夢屋で夢ヘアー」

 いかした美容室に出会ったもんだ。今じゃすっかりあなたの虜です。
数カ月前、夢屋のフライヤーに友達マアコ嬢を通じて出会う。昔、少し知っていたマユミちゃんという女の子の60sなイラストのフライヤーだった。ちょうど、明日にでも髪を切りたかったぐらいモサモサヘアーだったあたしは「今電話するわー」と即予約の電話を入れた。ここなら60〜70年代の女の子の「頭の後ろをポコっと膨らませる感じのボブ」とか「マッシュにしてネ!」とか訳の判らん事を言っても嫌がられずすんなり判ってくれそうな匂いがした。
 そして初来店の日にノックアウトされ、いきなりホームページの話をして2回目の予約の時は取材の話をしていた気がする。紫の壁、P.ポーリンの緑のイス、ベルトイヤのイスにルパンのおもちゃ。蝶のマット、ソファ、テーブル、ミラーにゆっくり昇るタバコの煙り。サイケでモンドな空気が漂うビルの一室。「ウソ名前なんですけど(笑)...」と名刺を貰う裏には「夢野 夢子」。なんて奴だ。もうクラクラして彼女に恋しそうになり、何だか判らないけどイカした女の子だと確信する。本だって、今時なオシャレ雑誌に混ざりあやしいモンドエロ本に手塚治虫。小物一つにも手を抜いていない。友達にも何人か伝わり、もちろんあたしも愛して病まない店になった。一人で店をやっている夢子嬢と話すのも楽しみのひとつで、乙女話からインテリア談議、競馬話から夢談議。そしてアルコール、アルコール、アルコール話!昼なのに夜みたいで、いつも酔っぱらってるかの様によく話すあたし達。毎回あっと言う間にカットタイムは終わり変身終了を迎える。一緒に西成の朝市に行ってからカットになだれた日もあった。夢屋の作戦会議も随時開催。そのうち万馬券でも当てて東京にも支店出しちゃう計画もあるのだ。
 夢だったあの時代の女の子に変身させる魔法のピンキールーム。
今度のダービーはやっぱり「武」を買うのだろうか?