カテゴリー別アーカイブ: 二枚舌

地獄巡り

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夏も終わりの頃に
ばけおではない身の毛のよだつ体験
ひとつ感じた違和感そこから
ひっかかっていた紐
するりするり解かれてゆけばゆくほど
全身を虫が這い回るような感触が下半身からやってきて
真実はいつもひとつ
とよくわからないことを勢いよく口走るまでに至って、しまって

妄想ファンタジーアルコール 8:1:1

ときおりちらちらと見え隠れするくらいに
ハートの奥に持っていた
小さな小さな夢が現実になったけれど
夢見ていたのはここまでで
この先がどうなっていくなんて
考えたことがなかったから
じたばったしては
何喰わぬ顔をぶら下げてみたり
空回りしている気がするので
格好いいアキラックス扇子で熱ひやそ
aq10

大阪発!過激な妊婦

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迎えがやってきてヴァルキリーは
月へと帰って行きました
ヴァルキリーはマイクを置き
普通のサリーに戻りました
ヴァルキリーは王子様と
末永く幸せに暮らしたとさ
そう、ヴァルキリーは所詮預かっていた猫
好きな飼い主の胸の中でも
違う飼い主の夢を見る
抱いてもあぶくのように消えてしまう儚き存在だったのです
だから、本気になっちゃいけないって
言い聞かせてたのに
離れてみて初めてわかる
あたし、本気だったんだって
昨夜ヴァルキリーが噛んだふくらはぎをさすって
今夜は眠れそうに、ないナ

男が死んで行く時に

冷蔵庫のない生活がこんなにも不便だなんて
寒い時期でよかったね
なんて人は慰めてくれるけれど
皆は冷蔵庫があるからそんなこと言えちゃうのよね
なんつってハンカチ噛んでても仕方ないので
冷蔵庫のない生活をエンジョイすべく
ビールが冷やせぬのならば赤ワインを飲めばいいじゃない
と普段すすんで飲まない赤ワインをたしなみはじめれば
恋ノチカラよろしくいける口で
赤ワインが飲めるようになるだなんて神様の思し召しね
とワインを飲んでいる間はよかったけれど
素面になってみればやっぱり冷蔵庫ってなくてはならない存在
寝ても覚めても考えるのは彼のことばかりなので
大型電器量販店へと行き
大きさ値段ビジュアルや今はひとり暮らしだけどあたいだっていつかは
と将来のことなどを考え始めたら
よくわからなくなってきたので
真っ赤なフェラーリみたいな冷蔵庫の隣にあった
勝手に氷を作ってくれて取っ手がナイスなそれに決め
夢屋へとやってきたけれどやっぱり
考えるのは新しい彼のことばかりで

世迷いごと

こんなにもあなたのこと必要だと
失ってから初めて気づくなんて、夢子のバカ
一昨日くらいからぎこちなくなったわたしたちの関係は
みるみるうちに悪くなり
ご機嫌をとっても空回りで
あなたは返事もしてくれない
何か言おうとはしているのかしら時折
ひゅーひゅーと息がもれるような音が聞こえてくるだけ
わたしたち、これで最後になりそうね
なんつってとうとう10年以上連れ添った冷蔵庫が
最後の時を迎えようとしているのか異変に気づいたのは一昨日
冷凍庫の中身が全て融けていたのを皮切りに
昨日になると冷蔵庫の中の瓶ものは水滴をボデーにくっつけていて
それでも必死に仕事を全うしようと
風を吐き出してくれるけれど
それは扇風機の弱風よりも弱くどこまでも弱く
そんな優しさ、見たくなかったよ
触るもの皆冷やしていたあんたが好きだったんだ
もうゆっくり休みなよ
と引き抜いたコンセントをまともに見ること、できなくて

うそつき

早よやらな冬が終わってまうで
と急いで駆け込んだのは秋振りに
お客さんの働く毛糸屋さんでの編物教室で
穴の空いた手袋を恥じらいながらも
どうにかバレずに過ごせていたはずだけれど
もう限界もう穴だらけ
ということですぐにでも買わねばと思えど
理想の手袋はひとつたりとも見つからなかったので
自ら編むことを決意し
終わりいく冬を追いかけ本日
初めてのマイ編棒No.15を手に入れ
その先っちょに丸いのつけたニクい棒で
メリヤス編みに挑戦すれば苦戦を強いられ
睫毛にマスカラ塗ってる時の鼻の下長い顔に
ずっとなっていたような気がして
集中力も半分は削がれたと思うけど
赤白ボーダーのあのヒトを意識して編む手袋にどきん
早くできあがらないかしら



ブログリンク/新しいフィーリングに
私のニットの師匠、
師匠なんて呼べるほど私の編物技術なんて皆無なのですが
そのニット師匠はjoeさんのブログである
製作ノートが増えました
オーダーストールも受けつけて下さいますよ
ぜひご覧くださいませね

カサブランカ・ダンディ

スムーズに事が運ぶことが
理想ではあるけれど
スムーズすぎると何事にも気づかれない、こともある
ということをまあまあ大人になった先日に
気づくこととなったのですが
取り返しがつかないこともないさ
と高をくくっていたけれど
これが思いのほか赤面で厄介で
もうスムーズにすら戻れない有様
これは流れのままにパントマイムを演じるしかないね
なんつって男と女で
親指と小指を合わせてダチョウ喰らって