四国旅行・2日目
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恐ろしいほどの睡魔に襲われた昨夜
テレビっ子の私を気遣って
やまのぼる(ブログリンク/とっくりおばけの円盤)は
これがスカパーのリモコンで
こっちがCSこれがテレビで
と切り替えの仕方を教えてくれ
もう10分もしたら寝るから
と言ってもいつまでも親切に教えてくれたのですが
半目でほとんどを聞いておらず民放見てお出かけの用意をする今朝
まだ調べていなかった場所を見るため
やまのぼるのパソコンを開けば
デスクトップにSAGIと名づけられたフォルダがあり
実家に帰ってから約半年
まだ働きに出ていないやまのぼる
レコードを売って生活をしていると言っていたけれど
やはりそれだけでは食べていけないのかしら
と沖縄女と2人
詐欺ではなくSAGIと題している辺りがさらに怪しいわね
ナニかを誤摩化している気がするわ
と頷き確信に迫ろうとするけれど
人の携帯電話にさえ触れること恐ろしいというのに
パソコンのフォルダなど開けられるはずもなく普段
欠片もない正義感との狭間に咲いた小さな葛藤は
出発時間に押し迫られ霞んで行くのでありました
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至れり尽くせり
何から何までお世話になったやま家の皆さんから
車まで借りてパッチ姿ののぼるパパに見送られ
沖縄女の運転で目指すは香川県へ讃岐うどん4玉を目標に拳振り上げ
カーナビがないため私こと私めが
夢ナビゲーションとして案内人となり乗った徳島自動車道から
高松自動車道へと乗り換えねばならなかったのですが
ななんと標識見逃し私らはどこへ向かうのか
という時間を走り次の出口で下り
間髪入れずに再び高速に乗ったのですが
標識と出口の間隔が短すぎると沖縄女が言い
それならば私らの700円を無駄にしないためにも
国土交通省に講義せねばとワーキャー言っていたのですが
もう乗り換えの失敗は許されないので
真剣に高速を走り乗り換えに成功
落ちついたところでやまのぼるに恐る恐るぶつける
SAGIの件はもちろん
詐欺なんかではなくこれで心底四国をエンジョイできるわ
と小一時間のロスも気にせず着いた飯野屋で肉うどんを一杯
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立て続けになかむらでかまたまを食べ
目標の半分を達成し4玉も案外ゴーゴーね
と沖縄女と話しているとやまのぼるが
蕎麦食べたいなどと言い出し
奥歯がたがたいわしたりの一悶着あったのち
彼の意見も汲んで休憩がてら骨付鳥一鶴本店へ
メンズの前では決して食べられない骨付鳥はとってもおいしく
ビールすすむこと間違いない決して
それは間違いないのですが店内に大きく貼られたポスターには
10月西梅田にオープンとあり
ここまで来た喜びはちょっぴり減りさらに後日
夢屋から至極近いところに心斎橋店があることを知り
複雑な気持ちにさせられ
旅の準備はじゅうぶんにしなければいけないことを学んだ
夢子、ン十歳の夏
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ビールのおかげでうとうとしていたら
金比羅山はもう目の前で馬が、
噂の神馬が見たいがため
ここまでやってきたのですが
息切らせ上る石段から見えた神馬は生の
リアルな馬で銅像かナニかだと思っていた私を
さらに驚かせてくれたそのあとは
お決まりの土産物屋巡り、一刀彫が有名なこの地で
私の求める物は意図も簡単に見つかり
持ち運びやすいサイズを選んでは
リアルさに少々恥じらいを感じたけれど
土産物屋のおばちゃんから躊躇ない説明を受け
いらぬ恥じらいは金比羅山に置きざりにして
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今回唯一の運転手である沖縄女が運転中しきりに
綺麗な三角の山、ほらあの山も
と三角の山に興味を示してはハンドルさばきはぶれにぶれても
無事に帰ってくることができたけれど
金比羅山を出る頃には夕方で結局
2玉でパンチの効いたうどんに出会わぬまま
帰りも高速の出口を間違い淡路島を目前にし焦り
最終の高速バスに乗り遅れそうになり焦り最後まで
やま家の皆さんのお世話になり
感謝の念に堪えなかった今旅ですが
帰ってみれば阿倍野近鉄で四国フェアなるものが
開催されていると聞き
この情報社会に乗りきれない私の複雑な気持ちとともに
今年の夏の思い出を小さな箱にしまって
お決まりのみやげは男と女の2ウェイ