月別アーカイブ: 2006年9月

男殺油地獄

お世辞にも料理が上手とはいえないそんな私も
本を見て作れば失敗することはまずない
と久しぶりに裸にエプロンではなく、
外科医並に大切にしなくてはいけない両腕この指先
油やなんやが飛んできたらえらいことだわ
と完全防備で晩ご飯をこしらえいただきます
なかなかの仕上がりに自身でも満足したのですが
食べるまで気づかなかった
4品中3品にごま油を使っていて
残る1品は生ものというのだから
風味程度とはいえこさえた物全てにごま油を使っていたのです
失敗はなかったものの食べ合わせを間違った私の料理を
おいしいと言ってくれるハンサムは今いづこ

夢子の淡路島探訪

  
夢屋を開店してからというもの
オープンが12時半のせいか
9時より早く起きることが難儀になっていたのですが
日帰り淡路島の旅を企てた本日
同行する、いいえ
免許のない私は助手席に座っておれば着くのだから
連れて行ってくださる沖縄女が昨日から泊まりこみ
早く眠って早朝出発を予定していたのですが昨夜
色んな海に港を持つ女といい人が加わった宴は終電まで続き
そのまま興奮は寝る間を惜しむかのように続き
完璧に陽がのぼりきってから目覚めた本日
予定よりも2時間遅れた出発になりましたが
正午前に陽射しは心地よく暑すぎない淡路島へと到着
到着早々明石海峡大橋の見える道の駅あわじにて
地ビール片手に名物の焼き穴子をいただき
あなたが好きだから、とか
ずっと一緒だよぉ、とか
釣り人もちらほらいる海に向かって大声で告白ごっこに興じれば
次回は素敵なメンズと来たいわ
と思ったのは私だけではなくきっと沖縄女も思ったはず
それからchieさん(リンク/mdern cafe 2001)が
淡路島に馴染みがあることを思い出しお薦めはないか
と聞いてみるとなぜかたこせんべいの里と教えられ向かえば
たこせんべい食べ放題ティー飲み放題のたこせんべい工場であり
そんなにもたこせんべいが好きだったのか
とchieさんにお土産を購入したこせんべいを食べもって
大きな観音さんを目指すけれどどうやらもう入れなくなっていて
少々落ち込んでおるところへ
ふれあい達人ぶらり旅 寿将&小枝参上!ゲリラクッキング
という放送局のわからない番組撮影に遭遇し小枝や
と一気にテンションの上がる沖縄女を
10年以上の付き合いになるけれど
ミーハーであることを初めて知った沖縄女を
その場を離れたがらない沖縄女を引きずり
今回の旅の目玉である立川水仙郷はナゾのパラダイス(秘宝館)へ
レトロな佇まいのドライブインにて入場券を購入し
驚くほど急な坂道を下れば目に飛び込んでくる
チン◯ン音頭発祥の地という大看板を早速写真におさめ
看板と隣接するUFO神社にてお祈りすれば嗚呼
わたしたちはもうパラダイスの洗礼を受けてしまった
と思えてきていざ、建物を目指す
入口、隣にある檻に入れられた猿たちにウキャキャと出迎えられるけれど
その檻からは異臭立ちこめ
もう引き返すことはできないかのように中へと私たちを誘い
いつの間にか近くにいた館長らしきおじさんに入場券を手渡せば
おじさんの右肘から下の部分には血しぶきのようなものがついていたのです
しかしそのことには触れず触れられぬまま
チン◯ン音頭流れ虫も飛び交う撮影オッケーの館内を彷徨うように歩けば
必ずぶつかる木彫りのナニ、ナニ、ナニ
ナニの群れナニのマスコットたち
そのほかにも耳、おっぱい、毛などで占う占いや
いくときあの声ベスト順位(17位まで、別格有り)
夜のルールや70年代のものと思われるヌードパネル、
女性の特徴を地域別に紹介する資料など
どこまで書いていいのかわかりませんが
エロというよりも助平といったものたちが所狭しと並べられており兎に角
めしべとおしべのことをじゅうぶんに知ることができたので最後に
館内奥にある鳥居にておみくじがあったのでひいてみると
ここはセクシーおみくじではなく
普通もえら普通のおみくじでありました
その後友達への土産は所謂いやげものと
自分へ四十八手ハンカチを購入するとおじさんからリンゴを手渡され
それを猿にやって帰ろうとすると
時期が時期なら水仙が咲いているであろう
お花畑を通って帰るようすすめられ
あれだけの情報量を一気に浴びどっ、と疲れた私は
私もまだまだ子猫ちゃんね
と思う反面ほっ、とするところもありながら
お花畑を通ることで爽やかな気持ちを
少なからず取り戻すことができたけれど
完全に取り戻すべく鳴門海峡大橋へ行き
その後も淡路牛を食べたい一心で車を走らせる、私は助手席

ナゾのパラダイスは
70年代に発売されたHOW TO SEX本をふざけさせ
立体化したようなところであるな
と実のところ秘宝館初体験の私は思ったわけですが次回は
もっと豪華だと聞く熱海や三重にぜひ行きたいと思います
  

男と女のドラマ

がくがくする膝がおさまった夕暮れ
色んな海に港を持つ女が突然連絡を寄越し
近くまで来たからとティーを持って
いい人を連れて夢屋にやってきたので
偶然今夜は自宅で沖縄女と食事するから
あんたらもけーへんか
と誘えばすぐさまゴーサインをいただき
車で来ていたいい人はゆっくり飲みたいからと言って一度
家に帰り電車で再び来ると言うのだけれど
帰るのに小一時間、来るのに小一時間はかかってしまうのに
酒への愛情は底知れず
いい人が一先ず帰ったあと色んな海に港を持つ女が
私への愛情もあれくらいあればいいのに
とぽつり、と呟いた

けものの匂い

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ふがふがと鼻から息を
思いっきり
吸い込んでばかりいたのであまり飲めなかった昨夜
鼻から吸い込まれる息は
口から吸い込まれる息とは違うのだな
と120%確信したのは昨日の夜の出来事

形状記憶にもの申す

隣のおっちゃんの肌着だって洗いたい
逆隣のおばちゃんのシミーズだって
すすんで洗いたいくらい
洗濯が大好きなわたしには
洗濯物が激減していくつらくて長い
秋やなんやがやってきて
意地でも洗い物を出ずべく奮闘しておるので
どろんこの子どもとすれ違ってはうっとり
ついでにアイロンがけも大好きなわたしは
スーツその中にぱりっとシャツを着こなすメンズにも
幅広い意味を含んで、うっとり

猛スピードで母は

お彼岸のため今月は昨日から
一週間催されている四天王寺さんの朝市へ
初日ではない2日目であるという遅れをすでに
とっているというのに寝坊し
到着が正午と出遅れ
ふらり、と参りましょうか
と気持ち切り替えたはずなのに
心くすぐられるものがあるわあるわで血眼ショッピング
その足で新世界にて昼から生ビール
あるいはまだ行ったことのない四天王寺の古本屋へ
と思っていたのですが
えらい荷物になったのでいったん帰宅し
一服すればふ、と目に入った読みかけの漫画、漫画
全8巻のその漫画を2巻から7巻まで読み浸れば
陽は暮れだしお腹はめそめそと鳴きだし
このまま自宅にて休日を終えたくなくなり
難波の喫茶ロアに行こうかと思ったけれど足を伸ばして
通天閣の真下の喫茶ドレミで素敵な時間を
まだまだ飲みます冷コーで過ごす
愛くるしいわその眼差し

海外旅行へのレインボー作戦 <下>

どうしてだっけ…
あれは確か…
スペインが一等行きたい国であることを
忘れてしまいそうな今日この頃
計画を立てる
ということを誰も知らないあたしらが悪いんや
と思い東男から求愛され完全復活した沖縄女と
タイ旅行に熱き拳を振りかざせば
色んな海に港を持つ女から
大手車会社がタイの工場を閉鎖するとかしないとか
という情報が入り入ったのですが
それが私らになんの関係があるのでございましょうか
しかも私といえば免許さえも持っていない輩でございますから
何一つ、関係あるとは思えません
詳しく聞いてみるけれど女は
閉鎖するとかしないとかの一点張りで
最後には11月のタイ旅行はやめた方がいいと言い切ったのです
わけのわけらぬ奴よのう
とテレビのスウィッチをポチッ、とすればタイでクーデター
なだれ込んでくる確かな情報の群れが
色んな海に港を持つ女からの不確かな情報とようやく混じり
私の口をついて出た言葉は
陰謀か圧力か
私を日本から出さないつもりね
と振り向きいるはずのない
見えない敵を睨みつけ言い放ったのでありました
私たちがなかなか海外へ旅立てないのは
仕方ないからではなく
ましてや陰謀なんかでは絶対になく
運の悪さと詰めの甘さであるような気が
今、してなりません
しかし来年のスペイン旅行だけは現実にしたい
と強く思ったのでございます

海外旅行へのレインボー作戦 <中>

あれはいつだったかしら…
あれは確か
沖縄女の傷ついた心が
時間と優しい人たちに癒されたであろう頃
それは冬眠していた動物たちが目覚める春に
私は一等行きたい国スペインへの
旅行の話を聞いた、色んな海に港を持つ女が
私も行きたいわ
と言い一人増え女3人で旅することになり
夏までに予約しなきゃね
なんてきゃっきゃし興奮しすぎて
赤いポロシャツのハンサムを猛烈に追いかけ
闘牛ごっこに興じておれば初夏を迎えていたある日
大変なことが起こったの
と色んな海に港を持つ女が言いました
どんなことかと聞いてみれば
ここには書けないくらい大変なことでありましたので
それは大変なことだねそれは大変なことだわ
とスペイン旅行は来年の2月
つまり2007年の2月に延期したのですが
言うても2月は近いので
お客さんに行かれた方はおられないかと
お喋りの中に組み込むようにしていると
新婚旅行でわたし行ったわよ
と言われる方がおられ詳しく聞いてみると
2月かぁ私の行った9月はよかったよ
と教えていただきどうやら2月は陽が短いらしく
行くならば季節のいい時に行きたいね
と話し合った結果9月まで延期をしました
この辺りから私らも薄々気づき始めました
流石に延期しすぎではないかと
しかし全てが仕方のないことでございます
人生で最高にエンジョイするために焦りは禁物です
ベストな状態でその時を迎えたいため
遠いヨーロッパ、飛行機に長い時間乗らねばなりません
わたくしめは禁煙も考えております
ふふふ、延期されればされる程
やることは増え
それが喜びへと変わるのです
しかし私の恍惚を阻止するかの如く
仕方ないとはいえ延期に痺れをきらした2人は
タイへ行こう
と口を揃えて言いました
2006年の11月出発の
タイ旅行が決定した、夏

明日の<下>へ続く