カテゴリー別アーカイブ: 二枚舌

やけっぱちロック

真っ暗闇を手探りで進むくらいなら
迷路に迷いこんだほうがいいけれど
壁に阻まれるなんてごめんだね
同じ場所に何度も出たり
道幅と同じ大きさの岩が転がってきたら
人一人入れるくらいの隙間があるのは定石だけど
進む道はこの一本しかないなんてナンセンス

血となれ肉となれ

aa0ec899.gif

わたしのハートは
大きく揺れるようにできているのか
ちょっと小突いただけでも
振り切れるほどに揺れ
それに合わせて体をフリフリ揺すってみても
なかなか止まりはしないなんてホットだね
けれど稀に微動だにしないとき
無感動がすぎて花のお股が裂けますぜ

ラブレター フロム

4000f8b4.gif

淡黄色のバラの束
今朝、気持ちをこめたあの一輪は
どこにまぎれてしまったか
「あなたが好きよ」
どこにまぎれてしまったか

花、匂うが如く

真夜中になる直前
ある女に口が裂けた理由を話し終えると
おもむろにある女は語り始めた
耳が腐り始めた、と
その瞬間ゴングの音が鳴り響く
口裂女と耳腐女の戦いの幕開けである
二人は女
お互い一歩も引かず汚い言葉が飛び交い
死闘を繰り広げる
どちらも過酷な過程を経て
裂け、そして腐ったのだから
譲ることはできないようだ
しかし部位が違うこともあって甲乙はつけがたく
戦いは一時休戦となった
再びゴングが鳴った時
口はもう口ではなくなり
耳はすでに地面に落ちているかもしれない
わたしは忘れていた
この世でもっとも恐ろしいのは女であることを
だが幸いなことにこの勝負は電話であった
血を見ることはなさそうだ
そして再開のゴングが鳴った
しかし口裂女と耳腐女は
週末のパーティーで着るドレスの話をしている
戦いは一向に始まらない
わたしはまた思う
女ほどわからない生き物はない、と

もげルからさけルへ

ひまという平日の悪夢を拭い去るかのように
んぱんぱんになった予約は
はさみを縦や横やと動かし
もげてもいいとさえ思ったそう
親指がもげたって笑顔を忘れなかっただろうけれど
私の身体は見たまま丈夫で
こんな日はもちろんと夜
CDG狂と大阪のソウルフードを食べ食べ
今度はビアジョッキをしっかりと支える親指に休息はなく

牛一匹

情熱といえば赤いバラ
赤いバラといえば
白バラが恋人の胸を貫き
その想いとともに血を吸いあげ
赤くなったとして有名な花ですが
私が大切に育てている白バラは白いまま
私の情熱だけでは赤くならず
悲恋をいやがらせてもくれないなんて
大切に育てすぎているのかしら

節穴

176.gif

見えすぎちゃって困る
わたしの小さなふたつのお目目
ついさっきすれ違った
透明人間も見えちゃうんだから
今日はどうかしてるわ
見たいものはたくさんあるけれど
隠れたものまで見たくないわね
ああでもどうかしてるのはわたしじゃないんだわ

大阪・ア・ゴーゴー

人生初の家出は三日で終わり本日
自宅へと帰り一番にしたこととはやはり
大好きなアイロンがけで
立ちのぼるスチーム伸びゆく皺
洗濯と並んで好きなアイロンがけを
正座をして右にスイ左にススイと動かし
自堕落もええとこのはずれたテンションを
手首を返す度に取り戻せたように思ったけれど
水の中の生き物のように滑らかに動くそれを見ていると
じ、とはしていられなくて