カテゴリー別アーカイブ: aquirax

会社員の嫁

毎年襲ってくる乾燥の魔の手が今年は
乾燥させやすいであろう向こう脛を飛び越え
肩、それは本当にとんがってる部分である肩を襲い
人間こんなところも痒くなるのね
と関心している場合ではないけれど
関心せずにはおれず
いくら向こう脛をむき出しにし囮にしても
肩がかゆうてしゃあないので
体の隅々まで余念なく化粧水、乳液と保湿をすれば
久しぶりに手に入れた黄金コンビの作品
思いださないで/寺山修司/新書館フォアレディースも
しみ込んでしみ込んで忘れられるもんですか

さんちらす

風邪が随分とましになった気がしたので予定通り
ワンピースで行く神戸タリスマンはTHE ALTAVISTA SHOW
狭いよ狭いわ
と口ぐせのように言ってしまうほどの
世間の狭さを感じもって楽しむDEGURUTIENIのライブは
寒さの激しい夜がよく似合う摩訶不思議な世界観で
物語を見ているような気さえするのは
振れる赤いライトのせいかそれとも
私が熱を持っているのかしらん
と風邪がひとつも治っていないことを悔やみ
いつの間にか終わっていたライブを
夢見心地であとにすれば突き刺さる寒さ
冬は女の季節だというのに

勢い

刻一刻と迫るスペイン旅行のことを考えたらもう
恋をしたあの日みたくキュンする胸を抑えられず
頬を赤く染めているのですが
以前は風が吹いても鳴いていた胸なのにわたしなのに
とそっちのことを考えると折れてしまいそうになるので
スペインのことばかりを考えるべく昨夜
知人のよく知るスペイン料理店へ
連れて行ってもらいスペイン人の奥様がおられ
スペイン事情にも詳しいご主人にお話伺えば
もっと早くに伺っておれば
と少々悔やんだけれどスペイン旅行がさらに楽しみになり
初めて口にしたスペイン料理の数々、
パエリアも絶品であれは中学生の頃
オーブンレンジを買い替えた母が作ってくれたパエリアとは
似ても似つかない別物だったことを今になって知った昨夜は
ワインを飲みすぎることなく先日
わたし寝たかったんだ
と気づいてしまったので昨日のうちに帰宅し
へろへろで長電話2本をなんとか終え目覚めた今日
こんなにも早く大阪で再会できると思ってもみなかった
キムコ夫妻(リンク/純喫茶キムコ)の来坂を
chieさん(リンク/modern cafe 2001)と迎え
毎度申し訳なくなる豪華なお土産は
お菓子と真夜中のマリア/野坂昭如/イラスト・宇野亜喜良をいただき
お好み焼き食べて道具屋筋近くにある
喫茶ロアでティーをすすってから出勤
お客さんにお好み焼きくさくないですか
なんつってる穏やかな土曜日

女はそれを我慢できない

東心斎橋一ズボラと呼ばれる私ですがもちろん
忘れていたわけではなくしかし
へらへらしていたのでようやく
真夏に買った宇野亜喜良さんの
読書週間のポスターを夢屋へ飾りました
開店祝いにいただいた1965年マックスファクターの
復刻ポスターも輝きを増したような気がするのは気のせいかしら
まだ夢屋へいらしてくださった方々誰も
このポスターの話に触れてくれないのですが
触れたが最後
私のアキラックス愛が満面を朱に染めて暴走するのを見越して
誰も触れないのならばそれは正解です
ポスターの話をされる時は覚悟なさってくださいませね

夢夢子はまだときめく

二ヶ月は悩んだのですよ
いや本当はもっと悩んでいたかもしれないけれど
は、と思いつく限りでは二ヶ月悩みましたよ
このひと月は心底悩み抜き
普段の悩みなど三日あればもうええっか
となるところを寝ても覚めても、いいえ

悩んでなんかいないわ
嘘は女のアクセサリーのようなものだもの
それはそれはもう
目が合った瞬間からわたしのハートは決まっていたのだから
大好きと何度口にしても
満たないナニかを埋める術を知らずにいた
昨日までのわたしよSAYONARA

今日から多いに羽ばたくこととなった私こと私めは本日
アキラックス祭を開催その内容とは
大好きと何度口にしていても
復刻ポスターしか持っておらず
当時の物を持っている方へ大袈裟にハンカチを噛むという
アクションを見せたこともありましたがとうとうちんき堂にて
ポスターを購入したのですそう
いつの日かこちらで書いたあの
読書週間のポスターを
宇野亜喜良さんがカルピスを辞められた頃でしょうか
はっきりとはもう何もわかりませんが
宇野さんの描かれる女の子はかわいくって、いや
男の子も素敵ですがでもやっぱり女の子は魅力的で今夜は祭です
ポルターの入った筒を笛と見立て
踊っている人を阪急電車で見かけませんでしたか
その気持ちはあれど大事に懐に隠し持ち
持ち帰ったのでそんな人いたはずはないのですが
でももしそう見えたならば
それは絶対に私のアキラックス祭です

夢夢子は二度ときめく

私のアキラックス囃子は
東京まで聞こえてますか
ということでMAMBOさん(リンク/333Loenge)が
私へと送ってくださったうちわは
ただのうちわじゃぁございやせん、そう
宇野亜喜良さんのイラストレーションどどんなうちわは今年の
麻布十番納涼まつりのうちわで
連絡をいただいた時には遠き関西の地で
喜びの悲鳴が駅構内に響くこととなったのですが
噂に聞いていた麻布十番まつりに
祭好きの私も一度は行ってみたいと思っていますが年中祭
毎日がアキラックス祭の私はいよいよ明後日
盛大な一人アキラックス祭を開催するのです

ECDT

まとわりつく湿気
立っているだけでじりじり出る汗に
やられながらも着いた神戸三宮
上るフラワーロード
久々にマルアを訪れ極太のベルトを
もうそれは極太どころではない太さの
アポロン、いやケンタウロスみたいなベルトを購入
こんなこと初めてなのだけど
と人のために働くことなど滅多とない私めが
このチラシをマルアに置いてくださいませね
と夢屋以外のチラシを必死に差し出す理由は
宇野亜喜良さんが美術、衣装を手がけられ
10月に公演を控えた舞台
ティンゲル・グリム~眠れぬ森のおどけ奇譚~のチラシが
DMと共に私のところへ届いたからで
こんなに素晴らしいことはないわ
と今日は持ち持ち神戸へとやってきたのですがそうすれば
ななんと私を簡単に喜ばすことのできる極上の
アキラックス情報をくださり暑さも忘れ
スキップでフラワーロードを駆け下り
顔一さんと落ち合ったその後も
猫まま屋(リンク/猫まま屋)、トンカ書店
ちんき堂、古本レトロ倶楽部へ配り行き古本買うて
早々に居酒屋に駆け込めば
私のえくぼは風に吹かれる薔薇のように揺れます

山男の妻と子

生け花をはじめ
ファッションや生活、インテリアなど
あらゆる女性へ向け
戦後から1970年代初頭まで発売されていた
池坊お茶の水学院編集、花と暮しの女性雑誌
「新婦人」の60年代発売のものを
ちまちまと集めているのですが他にも
横尾忠則らによる目次構成や
寺山修司と立木義浩によるフォトストーリー、
澁澤龍彦の世界悪女物語など魅力的な内容は
読んで楽しい見て楽しいのはもちろんですが
やはり一等心惹かれてならないのは
宇野亜喜良さんが手がけられた雑誌の顔そう
それは表紙です
宇野さんのイラストと鈴木恒夫の写真の融合や
モデルへのボディペインティングなど
ひと目見ただけで花のお股が裂けそうな戦慄走るイラストたち
中を見るよりも先に欲しくなる全てが充実した
こんなにも素晴らしい雑誌を手にする私が
現在の書店に並ぶちやほやした表紙に興味が持てないのは
しかたのないことでありましょう