どんなけ繁盛したいねん
ええ、この体よじれるまで
と今夜もえべっさんは今宮戎へと向う前
もう３、４ヵ月悩んでは夢家家訓である
悩んでいる間はカットすな
を律儀に守ってきた私でしたが
前髪切りたいねん
と腹をくくりいつものヘアーサロンへ向えば
いつものヘアードレッサーおらずオーナーに
前髪だけですねや、せやさかいに
と頼み込んでカットしてもらうことになったのですが
私は徹子よりも・タローよりもヘアースタイルにはうるさく、
細かく言うのが原因で
ほかのヘアーサロンに行くことを躊躇し
自覚しているのですが嘴を止めることはできずにいる私を
オーナーは知っており
僕も２０年以上ヘアードレッサーをしてきているのだから
カットのあとに文句のひとつも言われたらば
お前のことを嫌いになってしまうよ
だから文句は言うんじゃないよ
と先に念を押され文句は言いませんが
顔に出てしまうことを止める自信はありまへん
と大先輩に元オーナーに今思えばなんと
失礼なことを言ったのかと思いますが
ここはこんな感じでこっちはこんなんで
といつものようにヘアーサロンへ行くと素人に戻ってしまう私にオーナーが
お前もヘアードレッサーの端くれならばわかるだろう
と言われやんややんや結局
カットしない方がいいと二人の意見は一致しカットせぬままえべっさんへ
もう５年越しの片思いを続ける
輪投げ屋のたけちゃんマン（おれたちひょうきん族）人形に今年も
愛の輪をストーカーのごとく投げアタックするけれど
私の愛は空しくも届かず連日の来店に輪投げ屋の店員から
守神をさしあげましょう
と異国の人形をもらい喜んでいるところへ
一緒に輪投げをエンジョイしたハンサムから
内緒にしていたわけやないけどフィギア屋で
たけちゃんマン人形売ってんの見たことあるで
自分の手で手に入れたいんかと思て言わんかってんけど
と告白を受けさらに
私のつぎ込んだ額よりも安いという衝撃の告白を受け
今すぐそれ買いにいかんかい
と尻を叩いたのですがたい焼き買うたるから
という甘い言葉に釣られ大人しくなって

商売繁盛に祈りを捧げ今夜えべっさん、
今宮戎へと向う前に
フリークシーン（リンク／FREAK SCENE）へと
あの人の瞳のように輝くアクセサリーが欲しいの
と思いながら扉を開けばFUGSのトモさんもおられ挨拶交わし
交わせば思い通りのアクセサリーそれは
ピアスを見つけトップスとともに購入
そのあと待ち合わせまで時間があったので
タワレコそれはタワーレコードにて
昨年発売されたCDを２枚購入
毎年思うけれど音符を埋めつくすのよ、今年はきっと
そしてそうこうしておれば
色んな海に港を持つ女から連絡があり落ち合い
いざ、えべっさんへ
防ぐことのできないさぶさは
なんぼでも襲いかかってくるというのに
あたいの喉はこんなにも渇いているわ
と夜店に入りビールを飲み飲み
ロマンチックな話をしていると相席になった知らぬボーイズが
私たちの話が聞こえたのかはわからないけれど
女の子は僕たち以上にロマンティックだよね
なんて言うのが聞こえてきたので恥ずかしくなって
頭をかいてはおでんを口へ運ぶことになり
夜店ってば特別おいしいわけでもなく値段は高いという
いいところなんてないに等しいのに
こんなにも私を惹きつけるのはなぜかしら
と思っては狙い定めて輪を投げる投げる

８で始まり１で終わるアクセサリー売りが帰阪中
新作のヘアピンを持って夢屋にも来、
世知辛い世の中だねぇ
なんつってティーをすすったのちに
フリークシーン（リンク／FREAK SCENE）へ行くと言う
アクセサリー売りにくっついて行けば
サイズがぴったりのベルボトムに出会い購入
丈がじんじろげにならぬよう
慎重に合わせていただきひとり夢屋へと戻り
鋏を縦や横や縦横無尽に動かし
chie嬢（リンク／modern cafe 2001）とともに
今年２度目のヤギー鍋へ毎度
新顔が並ぶこの会に実は人見知りする私は酒の力を借り
えへらへらと踊り踊っては後半、いいえ
０時を回った頃には記憶をなくし
酔いどれシンデレラの誕生ですわよ
と思ったかどうかなど覚えていないけれど
ヤギー鍋とはどうやら
山羊をいただける鍋ではないことだけはしっかりと
覚えております
＊
８２１（リンク／oh!８２１）の
新作ヘアピン入荷しました
ほぼ一点物のカラフルな物たちばかりです

今年が始まりようやく
宇野亜喜良さんのスケジュール帳を
持ち歩くようになり
幸せがこぼれ出すバッグを肩にさげ
年齢不詳国籍不明のヤギ嬢が開催する新春ヤギ鍋へ
初参加のchie嬢（リンク／mdern cafe 2001）
とともに向う中
明日一番の予約は成人式のためのヘアーチェンジ
深酒はしないでおこう宿酔いは禁物だ
と心に誓い誓ったのにハ、と気づけば朝の五時
どうやら知らぬ間に寝てしまったようで、
飲んでいる途中に寝るなんて何年ぶりかしら
と揺れる頭でボボ、とモーニングコーヒーをいただき
朝からなのか夜からなのか
尽きない女のおしゃべりの間にうったメンズの寝返りに
楽しい時間の終わりを感じ白い空の下へ走り出す

さぶい寒いなんつって毎日
口癖のように呟いては夏の歌
思い出せぬ程の寒さが襲いかかってくるのですが
世間にはダウンというとてつもない暖かさを持つ
上着があるそうだけど
私には縁遠く
着ることはないでしょうが、
さぁ、もっとこっちへおいでよ
心まで暖めてあげるから
なんつってくれるハンサムがいない寒空の下では
自分でなんとかせなあかん
とクローゼットを開ければ目に飛び込んでくるはスキーウェア
それもとびきりイカしたカルダン、
ピエール・カルダンのスキーウェア
そう、これは一昨年
エクセレントな友人からいただいた物で
なかなか外で着る機会なく今年は
上下で着用したいけれど
どこに着て行けばいいのか
雪山なんてトンチがきいていないし
かと言って繁華街で着るハートもないし
と悩みに悩み抜いている間に
春がきやしないかしら

おまかせするわ
と言うヘアースタイルの注文にいまだ
弱気な私は危機回避能力が始動
発動したと思いきや
ショートになっちゃってもいいのかしら
などと強気な発言をしてお客さんを追い込み、いや
どんなスタイルにしたいのかしぼっていくわけですがどちらにせよ
まだ臆病風に吹かれては
痛む右手にさよなら告げるため昨年に引き続き
おまかせに屈せず挑んでゆきますので
どうぞよろしくお願いいたします