出発の朝
3連休のうち2日も休むなんて
ユメーコもえらくなったもんだなぁ
と自分で自分を罵倒したのでそのあとは
久しぶりの東京をすこぶるエンジョイするため
昨夜の深酒もすっかり忘れて外に出てみれば
ちらほらと雪
今冬初めて見る大阪の街の薄い雪化粧に
寒さよりも喜びが少し出てニヤついて
*
*
新大阪
吐く息の白さと戯れながら着いた正午すぎの新大阪には
今回の旅の面子であるぴでこりん&ロベルト、
さおりんがもう来ていて後はまあくんを
まあくんの分と二つ昼食のおこわ弁当を買い待っていると
出発時刻が迫ってきたので3人は先にホームへ
私の切符はまあくんが持ってくれていたので
ひとり改札にいると鳴る電話
もう3分で着くわぁ
と言うけれど乗るべき新幹線はあと1分で発車するお時間
するとさおりんからも電話があり
お弁当どうしよう
と言われそうさっき
新幹線に駆け込みやすいかと思い
さおりんにおこわ弁当を預けていたのだった
今思えばなぜそんなことをしたのか
と自身の行動ながら何故なのどうしてなの
と問いかけずにはおれず
だけどそんな場合ではないので
あああもう行くんでホームに置いといて下さい
と行ったあと電話口からすぐにプスー、
と新幹線の扉閉まる音がやけにゆっくりと聞こえてきて
*
*
*
新大阪2
そのあと本当に3分でやってきたまあくんとホームへ
隅々、それはもう念のためゴミ箱まで
のぞいてみたけれど
私たちのあのほかほかのおこわが入ったお弁当はどこにも
どこにも見当たらなかったので
新たなるお弁当とビールを買い込み
次々発の新幹線の自由席に座り
駅員さんが通りすぎる度に
心臓をバクつかせて寝たふりしてる間に富士山を通り越し
ほ、とひと息ついたところでさて
これだけは言わせていただきたい
JRの職員さん、まだあたたかいお弁当はせめて
10分は放置しておいて下さいませんか
*
*
渋谷
結局のところ東京駅集合となった
皆さんと合流する東京は吹雪いていて
着込んできた甲斐あり寒さは凌げたけれど
顔を髪をぼうぼうとさせ
この日のために作ったとびきりイカした衣装にまあくんが
着替えるべく近くのコーヒーショップへ
2階にトイレがあるというその店の偶然の間取りが
着替えて階段を下りてくるまあくんをアイドルと化し
いやんいやんと喜ぶ私たちを尻目に
ほかのお客さんは全くの無反応
やはり大都会の東京シティー
こういったことは日常茶飯事なのかしら
稲妻パラダイス
*
*
*
空から降ってくるのはダウンロード
今回の旅のお目当ては2年前の
あの2月と同じく
堀ちえみちゃんのコンサートで
会場も同じく渋谷AXへとタクシーで向かう途中
ひでこりんと鼻歌混じりに稲妻パラダイスを歌っていると
ブラジル人のロベルトが
それちえみちゃんの曲かい
と尋ねてきて流石日本在住が長く日本語が達者なロベちゃんでも
80年代アイドルは詳しくないのね
なんつってたけれどコンサート中
一番盛り上がっていたのはロベちゃんで
かけ声も興奮のあまりに外国人が顔を出し
いつもの流暢な日本語はどこかへ行き
突如カタコトになるほどエンジョイしていたのは私も同じで
まあくんとChのお楽しみの火花散る対決を間近で見ることができ
3曲したアンコールの最後の曲で
感極まったちえみちゃんが涙ながらに歌い終えた直後に
始まった
Wa・ショイのイントロにどんな演出かと
度肝は抜かれましたが大好きな曲が今回も聞け
皆でワッショイのまま渋谷の街をあとにして
*
2年前の日記のまぁ写真の少ないこと!
*
*
黒いカーディガンの女
そういえば昨夜行った梅田シャングリラでの
DRF6 OSAKAでもDJ中フロアがワッショイ一色になった瞬間があり
あれは今宵の暗示だったのかしら
とハ、としたけれど
錯覚はひとりきりで見る錯覚でしかないということを
切に感じたのは嗚呼いつだったか
東京の夜は冷えを増していって
*
*
*

Como esta senor
もっと東京を身近に
なんて関西で言われているかは知りませんが
東京ブックマーク的なものはどんどん進化を遂げているようでななんと
今夜のお宿はグランドプリンスホテル赤坂で
なにやら赤プリと呼ばれているホテルらしく
しゅっとした出立ちに天井は高く
ロビーにもお部屋にもチューリップチェアがあり
ベッドも広々、だのに
私たちの東京旅行に昼も夜もないの、そう
このベッドで眠る時間なんてこれぽっちも、ないんだから
