本当は先週の水曜に準備をして
木曜から始めようと思っていたのだけれど
酒を持ち持ちミハルちゃんの家に行けば
これ、前忘れてったやん
と手渡されるは煙草そうタバコ
水曜にニコレットを購入して
木曜から禁煙を始めてみたものの飲酒と
手を伸ばせば指に挟める距離にあるタバコに
甘い方へ、甘い方へと流され
ここまで生きてきた私に
誰も止めることなどないタバコに
手を伸ばさないわけがなく
喫んだのだけれど吸うてしまったのだけれど
禁煙への想いは募るばかりで
ふ、と本日から
性懲りもなくまた禁煙を始めたのですが
でもやっぱり吸いとうてしかたなく
しかたなくなった時はぐっ、と目を閉じ
タバコを吸わないハンサムなグッドルッキングとキッスをする
というシュチエーションを思い浮かべしのいでいるのですが
本当にキッスしているわけではないので
憧れは憧れのままで
苦しさは募るばかり
恐る恐る目を開けると今日は
タバコを吸わないお客さんしか来られなかったことに
なんとか少しの喜びを取り戻したけれど
ニコチン切れのせいか最後にいらしゃったお客さんに
気がふれたような発言を会話をしてしまい
全部タバコのせいですねん
と言い訳すればお客さんも禁煙経験者であったためか
微笑んでくれているように見えました
さて、この微笑みを決して無駄にしないよう
私は生かねばなりません

今日は色んなものをもらう日であったな
と振り返れば思う一日となったのですがまずは
ラブボンのいづみさんからはパールこけしとロマンティックを
アラタックス画伯からはボウリングピンと夢を
お宮さんからは写真と喜びをいただき
そのほかにも沖縄女にはラブと忠告を
色んな海に港を持つ女には彼女の
オリジナルギャグと素晴らしい手引きを
私自身からは過ぎし日の思い出をもらい
なんとも良い一日にキュン、と胸が鳴らないわけがない

ということで午前中に
決めるのはいつもわたし
とわがまま娘のふりと再び流れる
後悔の涙をふきもっていつものヘアーサロンへ
カットするのも好きならされるのも好きな
頭ン中の５０％を常に占めている
ボブヘアーにしていただき素敵なニューヘアーを
頭にのせることができたのですが昨夜
そうあれは昨夜折角
前髪がここまで伸びたのだから
と前髪が切りたくてカットしたいというのに
色々考えているうちにせこい考えが湧き出てきて鏡の前で
ズビズビしているところへ
東洋一のファニーガール、マッキーから電話があり、
現在はメイクの講師をしているのですが
以前はヘアードレッサーだったマッキーに
沖縄から無事に帰ってきたマッキーに
前髪を作るか残して戸川昌子みたく
１：９分けにするかドゥドゥビしてるのだけど
と相談してみると
ああぁあんたワンレン似合わんで
と言われヘコー
伸ばし続けて大方一年私の一年はなんやってん
まぬけ面をさらしていたとは嗚呼
今すぐこの手で切ってしまいたい
と震える拳、指先で鋏を掴んだけれど
いや、ヘアースタイルに関してそんなミスは犯したくない
自分で切るなんてとんでもない
と冷静さを取り戻し鋏を仕舞い、
長かった
朝がこんなにも待ち遠しいとは今まで
一度だって思ったことはなかったもの
しかしカットされながら再び昨夜の言葉が思い出される
マッキーの言葉が頭ン中の半分を越えようとする
こんな別れ方はしたくなかったけどごめんね
グッバイ前髪あの頃のわたし
後悔なのかはわからない涙がボブヘアーに艶を与える

私の一年どこへやったのさ

前髪を伸ばし続けて早ンヵ月
ようやく顎をじゅうぶんに越えたのですが絶対に
絶対に耳にかけてしまい耳からはずした時
マンモスの牙のごとくべろん、
とぐるん、とはねてしまい
耳にかけてしまうことにもはねることにも
もういやだわもういやだ
と飽き飽きした女神、
ほら生き急ぎ前髪を女神とキーボード打ち間違えても
直すことすら面倒臭いほどもう
前髪には飽き飽きしているのですが
次にしたいヘアースタイルまでまだ全体の髪が伸びておらず
我慢のとき
しかも今はメイクジプシーである私は
ダブルライン以外のイカしたメイキャップを模索中で
なんだか全体的にしっくりきていないわたし、私
次にしたいヘアースタイルとは
本当に次に必ず絶対にしたいヘアースタイルなのかと心の住人たちに問う
次の次ではだめなの
再来年ではだめなのですか

ミニ すけすけ ホットパンツ
ノーブラ パンスト シームレス
口紅 マニキュア 付睫毛
悶え はにかみ しなる指
女、女の３６５日
にら にんにく 朝鮮漬け
トロ 牛乳 生卵
鰻 すっぽん たぬき汁
来合わせ 戸惑い あぶら汗
男、男の３６５日

こういう時はミハルに会わなきゃ
と久しぶりに２度殴り合いの喧嘩をしたことがある程
仲良しであるミハルちゃんの新婚家庭に
お邪魔したのですがその前に
８で始まり１で終わるアクセサリー屋の
東京ショールームが明日
オープンするということでお祝を探しに行き贈り
赤ワインと相談というにはお粗末な相談、いや
妄想を持ち持ちミハルちゃん家に着き早々
夕飯の支度を始めるミハルちゃんの代わりに
４ヵ月の息子を私があやすことになったのですが
これがなかなかの重労働で鋏以上の重さには耐えられませぬ
と早々と揺りかごに乗せ赤ワインで乾杯
息子には聞かせてはならない話の中いただく少し早い夕飯は
ケチャップをあてに酒を飲む
ケチャップ好きのミハルちゃんからは想像できない
きっとナポリタンかケチャップライスだと思っていた私の度胆抜く、
佃煮が自家製だったりさすがに酒盗は瓶詰めだったけれど
和食の数々で母親になりきってほしくはない気持ちとは裏腹に
甘えるように話す妄想、いや相談は
まるで子どもの夢のようで
私が追い込んでいるような気もしないではないけれど
しかしまだ変わらないミハルちゃんとビールを買い足せば
逃げる終電を捕まえることはできなくて野江内代

せなあかん
と思いながらもなんや乾杯したりなんや
飲みに行ったりしているうちに時はすぎ
ぎらぎらしている夢屋もこんなこともしています
と早起きして確定申告書とともに崖ぷちを歩き
なんとかタモさんの登場とともに完成
自宅から南税務署へ向うため
千日前筋の坂を谷町九丁目
それは谷九方面へと上れば
どこにもあちら側に渡れる横断歩道なく結局
谷町筋まで地獄坂を上らされることになり
いつも立ちこぎの私もあまりにも急な角度の坂に
ヒップを持ち上げることができず
しかしここで足ついたら一生寂寂、煩悩を捨てなあかんこと
とジンクスを考えれば
欲にまみれてたいねん
とパワー漲り一度も足をつくことなく上りきることができ
早起きといい確定申告とは体力の尽きる行事であるな
と震える太ももを押さえながら
まだ私の中には若さがあると笑顔で申告

ある日突然
友人である東洋一のファニーガール、マッキーが
イリオモテヤマネコに癒されたいの
と言い出し本日より
赤い花嬉しい沖縄へと一人旅に出かけて行ったのですが
沖縄といえば私も大好きで
夢屋をオープンする直前
風呂屋の受付のバイトを半年間していた頃に
月に３度、２ヵ月で５度
訪れたことがあり必ず４泊５日の旅となり
そんなに休ませてくれるような甘いバイト先ではなかったので
今思えばばれにばれていたでしょうが
当時は完全犯罪だと信じて疑わず
恋する沖縄へと通っていたのですが私の沖縄旅行とは
それは沖縄本島から一歩も出ず
海に入ったこともなく、
一度だけ入りましたがエンジョイしすぎて洋服のままでしたし
海の近くにある宮本亜門の家は見に行きましたが
当時沖縄に住んでいた沖縄女が行きたくないねん
と言ってひめゆりの塔にも連れていってくれなかったし
ほかの観光地も全くで唯一原付を借りて行った
地元の人も観光客も来ない人っこ一人いない庭園でひとり
その庭園をスケッチしたくらいで
沖縄女の職場の人が連れていってくれたベースが
思い出深い経験となりましたが
沖縄女の家にはドライヤーがなく
女の子の家にドライヤーがないとは
どうやってヘアーをドライしているのか小首を傾げるばかりで
思い出されるのは毎夜
記憶をなくさせる初めて飲んだ泡盛と褐色の肌
そして赤い太陽それから
それから驚く程狭いユニットバス、
沖縄では湯舟がほとんどないらしく
沖縄女の家は特別狭かったのでトイレにシャワーがついてるだけで
いつも湿っているトイレットペーパーもとっても印象的だった
けれどこれだけでもじゅうぶんなくらい
大好きな魅力的な沖縄へと
イリオモテヤマネコを捕まえてくる
と言い私に
イリオモテヤマネコを捕まえたらマッキーも捕まるヨ
と変な駄洒落のようなことを私に言わせ旅立ったマッキーなんて
喰われてしまえばいいのに