月別アーカイブ: 2007年12月

小さな嘘

普段気なら気にならない着信が気になって
帰り道その知人の店に寄り
ちょっと一杯のつもりで
ちょっと一杯のつもりだったので
日本酒も飲んだりしたのに
そのひと口がすべての始まりであることをこの時
まだ知らなかったのよね
だから隣で飲んでいたお兄さんが
おごってくれるって言うから
この店で一番高いお酒をちょうだい
なんつっては本当に出てきた高い日本酒飲んで
はしごしちゃって午前様になるなんて
思いもしなかったけれど
でもまだ隣で飲んでる人におごってもらえるなんて
ホッとしてグッすり

11月中旬に発売された季刊誌
sixtiesMAGAZINEに
ヘア・サロン夢屋が紹介されました
そしてMeets Regional12月号/心斎橋アラウンド。で
サバよんだひでこさん(リンク/りべるたんweb)の
コメント内で夢屋を紹介してくれていますありがとうございます
書き忘れて遅くなってしまったのでもしかしたら
書店に並んでいないかもしれませんが
機会ありましたらぜひご覧になってくださいませ

妄想トレイン吟味中

朝、家に帰ると玄関のドアノブに
リンゴの入った袋がかかっていて
はて、誰からかしら
と思いつつもリンゴを袖でふいて
かぶりつこうとした瞬間
むむ、差し出し人のわからないリンゴは
毒リンゴと決まっているわ
とかじるのを止め匂いを嗅いでみると
それはそれは甘くて
わたしを誘っているように思えたので
ンフ、毒リンゴで死ぬなんて
本望だわファンタスティック
と再び袖にこすってかぶりつこうとした瞬間
でも、毒リンゴで死んだあとは
王子様のキッスで目覚めると決まっているわ
けど、王子様は家を知らないナ
と王子様に自宅の住所を教える方法を考え考えるけれど
んー、死んでいないのに
家に来られたら困るし
といい方法が思いつかないのでリンゴを食べられない
日々、朽ちていくリンゴはさらに
いやらしいほどの甘い匂いを放ちわたしを誘っている

コェーリョ

光GENJI以来となる私のアイドル
八重barが独立、今日がその
オープン日であったので早めに夢屋を閉め
花束持って総勢5人で向かう北堀江
ニュー八重barは古着屋logicに近い近いとは聞いていたけれど
限りなく近くって
同じビルとまではいかないけれど
それくらい近くって中に入れば
新しい建物の匂いは木の匂いにほっこり
でもなんだか落ち着かないのは
飲み慣れないシャンパンのせいかしら
なんて言ったか言わずか込み出す前に退店し
南堀江のバーに移動すればご一緒した噂のナカムラさんの
東心斎橋にあるバーも1周年ということがわかり
そちらで再びシャンパンで乾杯
最先端であるらしい一気コールに
一気コールを無視してはいけない
という夢家家訓を思い出し煽られたら
口中で弾ける小さな泡が身体の隅々まで広がって

夢子のレインボースペイン日記4

11月17日・4日目/情熱は赤い色
10年振り2度目の海外旅行ということで
人生のほとんどを日本は大阪で過ごしている私は
全くもって外国語がわからないのですが今旅
ジェスチャー8割、日本語2割でことなきを得
言葉の壁を情熱で越えたわけですが今日は
グロリエス駅近くののみの市へ
服から下着、生地から小物、調理器具、何かの部品まで
なんでもあるこの市はバルセロナ最大級らしく
四天王寺さんの朝市の10倍はあろうか店の数で
人混みの中さすが染色家である
沖縄女(ブログリンク/紺屋ビンガラ)は早速
生地を物色していて定員が
アラブ産でどうのと説明してくれているのを
アイラブユーと聞き違え頬を赤く染め
ノーアイラブユーと定員の苦笑いを誘っているところ
私はイカしたメンズの柄シャツを見つけ土産にと
Mサイズである38を探すけれど39しかなく定員に
38はないかしらということをどうにか伝えようとしても
なかなか伝わらないので知らぬ間に興奮したのか逆に冷静だったのか
いつも通りの日本語で38ないのと定員に詰め寄ると、ないない
と日本語でしかも関西弁で返事を受け仰天
パッションは伝わるものであるとさすが情熱の国だわ
と改めてスペインへ来たことの喜び噛み締め
柄シャツ買って古本買うて
二人とはぐれて泣きそうになって


   
パラダイス
濃い顔のメンズが好きな私が失神寸前で行くは
若きしのピカソが頻繁に通っていたレストラン、クアトロ・ガッツ
ここへ行った時は知らなかったのですが
1900年前後に閉店した店を再現
再びオープンした店だそうです
腹ペコすぎでも失神寸前の私たちは勢いよくしかし
よくわからぬまま注文すると出てきたパスタそして
見たことないくらい分厚いラムステーキを
ワインでいただいていたその時
持っていたフォークを落とすくらいのぐ、と
ぐぐ、とくる私好みの定員現れうとり
こないにも分厚い肉食ってる場合じゃなかったけれど
あまりのおいしさにがっつきつつうとりしたその時
目に飛び込んでくる毛むくじゃらの腕
完全にノックアウトされた私は愛の言葉を口走るけれど
色んな海に港を持つ女が通訳してくれず、ううん
人を通した愛の言葉など意味をなさないもの
とどうにか自分で伝えようと
のみの市の時よりも強いパッションを投げかけるけれど
彼には届いていないみたいその上
あまりお酒を飲まない沖縄女と色んな海に港を持つ女の分まで
ワインを飲み散らかしていた私はもう
日本語すらままならなくなってきて


元祖チャーミングホール
沖縄女、色んな海に港を持つ女との三人の旅は
喧嘩なんてしてるヒマもなく
本当に心地よかったのは10年来の友人であるとともに
ペースが同じだったことで
誰ひとりとして予定通りに行動せないやや
という性格の持ち主がいなくて
まぁ予定を立てられる者が一人もいなかったとも言えますが、
荷物が多いので千鳥足で一旦
ホテルへと戻ればもう宵の口で
今夜はクラブへ行こうなんつってたものですから
ちょと昼寝をとベッドにもぐると
色んな海に港を持つ女がピラティスのポーズを
とっているではございやせんか
凄いポージングだわ
と慌てて起きた私も真似てみるけれど
あられもない恥ずかしい姿を晒すばかりで
しかし色んな海に港を持つ女をよく見てみると
ズボンが破れていてしかもヒップの方ではなく
花のお股が破けていてもうポージングどころではなかったけれど
ここでも紺色の紙パンツが役立ち
ぱ、と見ただけでは全くわからず
平気な顔で続ける女のポーズは美しさを増していって



紙袋師匠
午前2時が一番盛り上がるけれど
夜は危険なので気をつけて
というガイドブックの言葉を見てどないやねん
なんつって行くは残念ながら修復中で見れなかった
グエル邸近くのテクノクラブへ
三人とも聞かないテクノでしたが零時すぎに行くと
元軍人といった用心棒らしき2人にまだ人少ないから
と2時頃に来ることを促され近所で飲んでいると
あんなにも面白騒動を巻き起こした化粧惑星にまつわる話を
色んな海に港を持つ女にしていなかったようで
話し終えればちょうどいい時間で
行けば行列の寒い中
少々並んで入るとボーイに踊ろうヨなんつって
くるくる回されたりしたけれど
稀に見る目のイきようだったのでわななき
差し出されたビールを
普段ならば拾ってまで飲みたいビールをも断って
早々と退店ランブラス通りを歩いていると
こんばんわと日本語で話しかけられ振り向けば
イギリス人とスペイン人のハーフの若い男の子で
去年まで東京に住んでいたらしく
僕いくつに見えます
すいやせんすいやせん
そりゃないっスよ
と達者な日本語は誰に教わったのか
私らよりも日本人らしく思えた真夜中
寒さは夜空をくっきりと浮かび上がらせている


ホテルに帰り交代でお風呂いただけば
もう出発のお時間
さぁて明日の行き先は

湯自由人

とっても近くなのに
御堂筋よりも西へ行くのが
なんとなく面倒臭く御堂筋、四ツ橋筋と
大通りを渡るのがネックになっていると思うのですがそういえば
東急ハンズも普段の軽尻はどこへやら億劫で
買いたい物が2、3ないと行かないけれど
飲むのは別なんですと今夜は
スペインの思い出に浸りつつバルで
生ハムや海老なんかをいただいては
現地でも食べることのできなかった
牛ホルモンの煮込み料理を売切れでまたしても
食べることできずとも笑顔で花束持って
barゴールデンボールの2周年を祝うべく
勢いよく御堂筋を渡って渡って

茶番

悲しゅうて悲しゅうて
一条作品を読み漁る、貪り読む日々
涙なしでは読めぬ毎日を過ごしてはいますが緑の
緑の夜の乙女は恥じらうb、
緑の本を乙女は恥じらう47をアップいたしました
あんなじゃないんですヨ一条作品の思いを込めまして
ジェミニを始めほかにも
あたたかい飲み物によく合う5冊を紹介しておりますので
ぜひご覧くださいませ
そしてリンクに国内外からセレクトした
60s-70sのユーズド&ヴィンテージウエアがずらり揃う
POLLY Maggooが増えましたので
ぜひごらんくださいませ

夢子のレインボースペイン日記EX

先日こちらで紹介した所謂かんざし、
フラメンコ用ヘアーアクセサリーは
ペンネタというそうです
引き続き夢屋にて販売しておりますので
ご来店の際にどうぞ
それにしても外国人てば頭の形がいいように思うのは
顔の小ささだけではないと思うのですがバルセロナではなんとなく
フロントが短めでトップからバックにかけて長めという
ヘアースタイルの人が多くベリーショートで
弁髪のように残した部分をドレッドにしている
夢屋には縁遠い人も見かけたのにさらに縁遠い、いや
縁遠いどころではない
いつ使えばよいのかわからないウィッグを
アフリカの王子様のような出で立ちの方がいる店で
買わずにはおれませんでした

ホットな冬の冒険

朝から胸がドキドキ言ってしかたない本日
日本橋R/H/Bで開かれた番長エイド、
宅八郎、安井献、保山宗明玉、
オカタツヤ、4方先生、よしの番長たち皆さんが
80sニューウェーブ、インディーズその他諸々について
トークを繰り広げるというイベント内での
よしの番長公開断髪式の断髪役にご指名いただき
カット用具一式を携え行ったのですが今日になって
下準備を、ベーズだけでもカットしておいた方がよかったかしら
なんて思い出しても遅く
何の準備もないまま本番を迎えたのですが実のところ
大勢の方たちの前でカットをすることが初めてで
緊張のあまり指を切りたおすんじゃないしら
と思っていたけれど心地よい緊張に興奮が足され
初めて感じる快感、新しい快感にはまりこんだまま
今夜は酔いたい気分なの