グラスホッパー

以前に勤めていたヘアーサロンの
そこのオーナーのお客さんだった
知人以上恋人未満の料理人が
今となっては私をナンシーの愛称で呼ぶ唯一のその人が
夢屋へとカットに来てくれだしたのはそれこそ10年前からで
その彼から今年打ち明けられたひと言それは
私の美容師人生を根底から覆すものだったのですが
ずっと思ててんけど
ナンシーの合わせ鏡は全く見えてへんで
鏡使って後頭部をお客じゃなく自分が見てるやろ、と
ほんとにそうです言われるまで気づかなかったけれど
ヘアーを仕上げたあと後頭部をお客さんに見てもらうため
構えるこの鏡その角度
完全に私が見える角度にしておりそういえば
合わせ鏡せずとも席を立つお客さんたちが多かったので
バックは任せたぜ
と信頼されていると思っていたけれど
どうせ見えへんからやろと彼曰く
それからというものこっそり練習
意識するようになり随分上達したと思われますので
これからは皆さまぜひとも
私の合わせ鏡で前後左右どこからでも
たえるヘアースタイルを夢屋にて
納得してからお帰りくださいませね

夢子のレインボー日記

ヘア・サロン夢屋店主、夢夢子のレインボー日記

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