久しぶりに会った男がカフェーで突然、泣き出した
どうしたの?とたずねると
君と会えなかった時間を思い出したら
悲しくてやりきれなくてさ
そう言って一瞬泣きやんだかと思うとまた
涙をこぼしながら
ああ、でも会えてよかった
あのまま会えなかったら僕は涙で溺れ死ぬところだったよ
と言い終えると鼻歌なんか歌って
ちっとも甘くないプリンをスプーンですくって
わたしの口へと運んでくれる
そのあと男は甘い甘いとプリンを食べていたけれど
じっと見つめるわたしに気づいて
僕の味覚がおかしくなったと思ってるんだろう
ここのプリンが甘くないことは僕だってわかっているよ
だけど君と食べるプリンはとっても甘くておいしいんだ
それはまるで君みたいに
と自分の言った言葉に納得した様子で
定員を呼び止めてもうひとつプリンを注文した
そんな時わたしは決まって
思ってもいないことを口にしたりしてしまうんだ
どうしたの?とたずねると
君と会えなかった時間を思い出したら
悲しくてやりきれなくてさ
そう言って一瞬泣きやんだかと思うとまた
涙をこぼしながら
ああ、でも会えてよかった
あのまま会えなかったら僕は涙で溺れ死ぬところだったよ
と言い終えると鼻歌なんか歌って
ちっとも甘くないプリンをスプーンですくって
わたしの口へと運んでくれる
そのあと男は甘い甘いとプリンを食べていたけれど
じっと見つめるわたしに気づいて
僕の味覚がおかしくなったと思ってるんだろう
ここのプリンが甘くないことは僕だってわかっているよ
だけど君と食べるプリンはとっても甘くておいしいんだ
それはまるで君みたいに
と自分の言った言葉に納得した様子で
定員を呼び止めてもうひとつプリンを注文した
そんな時わたしは決まって
思ってもいないことを口にしたりしてしまうんだ