今年も２度行ったえべっさんはもちろん
商売繁盛を願ってなのですがもうひとつ
理由がありそれは
露店の輪投げ屋にもう４、５年
５、６年と狙い続けている
オレたちひょうきん族でお馴染み
タケちゃんマンのソフビがあるからで
それはもう欲しくて欲しくてしかたなく
子どもたちに混じりこれは遊びではない
と本気で輪を投げているのですが
彼と初めて出会ったのはそう、確か
６、７年前のえべっさん
どうやってその輪投げ屋を見つけ
どうやって彼を出会ったのかは覚えていませんが
目が合った瞬間にハートを射抜かれ
モーレツに輪を投げアッピールするけれど
彼を捕まえることができずそのつど
別のハンサムに輪がかかってしまい持ち帰っては
ハンサムの胸に抱かれながらも
彼の顔を思い出す日々を過ごしていた春のある日
ため息ばかりついているわたしをハンサムが
大阪市造幣局の桜の通り抜けへと誘い出してくれました
桜に少し落ち着きをもらい
りんご飴をがりがりとかじっていると
どこからともなく法螺貝の音色、彼だわ
再会を喜ぶ気持ちを輪と変え
彼の元へと飛ばすけれどまたしても届かず
しかし硬派なところにぐっ、ときたわたしは
押してばかりじゃだめね
恋はワンツー、ワンツー
とかけひきを覚えさせてくださいと正月
住吉大社にて願っていると
ナハナハという高らかな笑い声、彼だわ
そしてその日もまた恋の輪は投げられたのです
＊
年に３回もチャンスがあるというのに結局
いまだ輪をかけられぬままおるのですが
おもちゃ屋で売られているという情報をキャッチしても
輪を投げ彼を持ち帰りたく
輪投げ屋の兄ちゃんに顔を覚えられ
５本ほど輪をおまけしてくれるにも関わらず
片思いの日々を過ごしています
今年持ち帰ったハンサムは飛び出た目玉メガネ