空いた時間に電気屋へと向うはもう
随分前から欲しい欲しいと言っていた
DVDレコーダーを購入するためで
どこそこのあれがいい
といったことは全くわからないけれど
購入の意志だけは１００％です
と言いもって向えば唇ががさがさなのは説明以上に気になるけれど
とっても親切な店員さんに色々と教えていただき何個かに目星をつけるが
はいびじょん、でぢたる放送や
細かな機能、詳細を体が受けつけずワカリマセーンを心で連呼
嗚呼こんなときに電機器機に強いメンズがおれば、だって
女の子って機械に弱いんだもん
と思っていればその時、ファンファンファンファンファワワワワァン
そこに電化製品の貴公子が現れた
貴公子はいらぬ説明などせず、ひとつに指差すではないか
そのピンと伸びた指は力強く
頼れる男のシンボルであるかのように私の心にも突き刺さる
迷いなど吹き飛び購入しお礼を、
せめてお名前だけでも
と振り返るともう貴公子の姿はどこにもなかった
キュ…ン
自分の胸が鳴る音で我に返り自宅へと運ぶ
移動のBGMはもちろん、君はＴＶっ子／ザ・ブーム
もう私の気をひくために毒薬飲まなくてもいいのよぉ
と誰に言うでもなしに迫る予約時間に急いで夢屋へと戻り沖縄女をカット
そのあと飲み行き先程会った貴公子の話をするも
沖縄女の父が働くミサイル畑の話の方が強烈で