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夢子のレインボーイタリア日記1

もうひと月ほど経ってしまいましたが
ようやくイタリア日記を書き始めました
長いですがご興味のある方はぜひ

をしおり代わりにご覧になってくださいませね

イタリア旅行初日/出発の朝
<10/14~10/28>
初の1人海外旅行ということで
すでにハプニングは始まっている
という気持ちが全く消えることなく
幾度となく忘れ物がないかを確認
あちゃらで買えるものならばいいけれど
女子の持ち物の中にはそんじょそこらのものでは
肌に合わないものがあるだろうに
と思うけれど先日
アラビア語を勉強しその辺りをよく旅行するお客さんに
コレ持ってけ、というものありますか
とQすれば即答でガムテープとAされ
おぉ超実用的
と思いもよらなかったアンサーをもちろん
トランクに入れてきたことを思い出せば
すっごく落ちつく


関西国際空港にて
ひとり換金ひとり搭乗手続き
そう、ひとり旅とは自由と引き換えに
全てをひとりで決め、やらなければいけないのだけれど
入り口があればとりあえず入ってみろ
という夢家家訓を胸にここかしら
と思った入り口らしき物に入れば、
間違っていたら誰かが正してくれるし
まだ国内だからかとってもスムーズに
飛行機の入り口まで辿り着いて



飛行機にて/朝食のような機内食
直行便であるアリタリア航空が思いのほか
お安くチケットがとれたので日本を経つ時点から
イタリアを感じることができるのね
とほくそ笑んでいたけどアリタリアのやつったら
なんだかJALといい仲みたいだし
まわりに座っている人も全員日本人だったので
隣のギャルの話に聞き耳をたててつつ
カーナビの映像が大好きな私は
こんなにも大雑把な飛行機今ここ飛んでますヨ映像でも目を離せず
だけど飛行機は到着まで
ほとんどロシアの上しか飛んでいなくって


NASTRO AZZURRO
黄金色のビールにだけイタリアの風を感じた私は
雰囲気に飲まれやすいようだけれどとうとうイタリアに上陸
機内では全くイタリア語を話す機会なく
あまりイタリアを感じることもなかったけれど
空港から電車の切符を買う時にはそりゃ話さねば
と思ったけれどほとんどの人が同じくテルミニ駅まで行くようで
知らぬ間に切符が手に入りソワつきながらも乗り込んだ電車の
窓から見るイタリアの夜景はまだ
何が見えるわけでもないのに
キョロキョロしてはニヤついて



にんにん
世の中そんなに悪い人なんていない
と思っている私ですがそれでも
えへらへらしていたらいけないことは知っていますから
誰にも見えないスピードで歩いているつもりでした今夜は
駅からホテルまで目と鼻の先との地図だのに
出口を間違え外国人が多く見える地域に迷い込んだら最後
出発前に聞いた恐い噂をどんどこ思い出しヒー
私ゃひとつも迷ってなんておりやせん
という顔をしてはトランク転がししゃきしゃき歩いて立派なホテルで
ここはどこ私はユメーコです
と地図出して道を教えてもらいこれが初の
イタリア語での会話となったのだけれどこのとき必死でしたから
イタリア語でなくても通じたとだろうけど
記念すべき会話、日本で勉強したこの
1年半の成果が実った瞬間に感極まったけれど
こんなところで泣いて迷子だと思われたら
と涙を乾かすスピードでホテルへ急ぐ急ぐ


太陽のシール
看板は見つかれど建物なし
という不思議なホテルを予約してしまった私
と途方に暮れる暇もなく一先ず
関係者でもなさそうだけれどその辺にいるお姉さんを捕まえ
入り口を片言で聞いてみると意外や意外
オートロックなのだよ
とすぐに教えてくれビィー、と入ることができたこのホテルはななんと
2、3階は別のホテル4、5階はこのホテル
6、7階が再び別のホテルエトセトラという建物で
初めてのタイプのホテルに出会いさっきまでの
途方もどこへやらポポッ、となったのも束の間
日本で見たことないけれど
外国ではよく見かける自分で開閉するドアー、
むき出しのエレベーターにこの重きトランクと
ちょっぴり重き私が同時に乗れるのか心配になりなり
なんとか到着チェックインの際はもう
何言われてる全くわからなかったけどまぁ
おかしなことさえしなけりゃどうにかなるか
と常識が自分にあるのかさえ考えつかないまま
風呂入ってすぐさま就寝



念願のイタリアにやってきたものの
今日ほとんどの時間を飛行機とホテル探しに使っただけ
関空で買った梅ガムをもう、一枚口にした私は
すでにホームシックなのか
夢子のレインボーイタリア日記2につづく

夢子のレインボースペイン日記7

11月20日・7日目/いつかの夜
そういえばスペインの地で
人生で初めてファ○クユーと外国人に言われる
という経験をしたのです
と言えばユメーコよ何したんだい
と言われるのですがたいしたことはしてないのですヨ
煙草ちょうだいと言われて断っただけなんですけど
もちろん良い言葉でないことはわかってるんですが
ウザイ、て言われた方がへこむというか腹立たしいというか
耳慣れない言われ慣れない言葉だったので
ワオ、と顔がニヤけてしまって
何か言い返そうとは思いもよらなかったのですが
その場にいなかった英語が話せる色んな海に港を持つ女から
言い返すんだユメーコよ
とお前の母ちゃんでーべそ的な英語を教えてもらいそして
もう忘れました


  
最終日のあるある
日の出よりも早く起き
土産物を買いに街へ行こう
なんつって身支度も終盤、
私のブローを待っている部屋から
沖縄女、色んな海に港を持つ女二人の
咆哮のような悲鳴が聞こえただならぬ事が起こったな
とドライヤーを左手ロールブラシを右手に駆けつければ
昨夜沖縄女と見た飛行機の時間が間違っておったようで
もう1時間半後には乗らなければいけない飛行機が経つ所謂
出発時間が迫っており
間抜けなのは顔面だけではなかったのね
と落ち込んでいる暇もなく
ノーメイクを晒そうとも
ヘアースタイルだけはきちんと毎日整える
というのでギネスブックに登録できるならば立候補できるくらい
毎日かかさないブローも半分で慌てふためき
タクシーを捕まえ空港へと向かうけれど
気持ちとは裏腹に朝の微妙な渋滞に
不安な顔を見せる旅慣れた沖縄女と
色んな海に港を持つ女に対して私と言えば
いまいち搭乗のシステムをわかっておらず
飛び立つ時間ぎりぎりまでいけるんでしょ
テレビや映画なんかは乗れてるじゃない
ってなお気楽さだったのでタクシー内の二人を激写
ぴくりとも笑わない
どちらかと言えばム、としているような二人を見て嗚呼
人生でこれほどまでに
空気が読めないことが今まで
なかったことに気づいた時すでに遅し


  
微笑みの向こう側
怒られることもなければ
喋ることもなくなった車内
怒ってもらった方が幾分
楽かと思いましたがもう大人
目は口ほどにものを言う、KY
などとぶつぶつ言いもって最後となるスペインの風景を焼きつけ
ふ、と目をやれば笑顔の二人そう
予定通りの飛行機に間に合った二人が微笑んでいる
もちろん私も笑っている


  
やっぱり茶碗生まれ湯のみ育ち
行きも帰りももちろんエコノミーだったのですが
苦痛を全く感じることがなく
帰りに関しては起きることがないくらいの
心地よい眠りにつくことができ
いい体質に感謝したのですが旅行中
一度も日本食が恋しくならなかったけれど
帰りの機内食で出た蕎麦
あの蕎麦はしみたぁしみたねぇ
それからもというもの関空にて一番に緑茶を飲み
迎えに来てくれた母とともに沖縄女と
親子丼&ミニうどんセットを食べようやく
帰ってきたと感じるのでありました


ビバ!海外旅行
無論スペインが楽しかったのですが
海外旅行の楽しさを存分に感じ
また行きたい今すぐにでもどこへでも行きたいのですが
知らない国を知ることは
日本のよさを知ることにもなり、
便座とトイレットペーパーとの距離が
遠からず近からず絶妙にいい位置にあるな日本は
でもそんなのどうだっていいんだよ、など
そこからお国柄が見え隠れし
なかなか考えさせられ
短いながらも充実の1週間でありました

またいつの日かスペインに行きたいと思うのです

夢子のレインボースペイン日記5


11月18日・5日目/冷蔵庫のフラッシュダンス
昨夜の夜遊びが祟るどころか
寝不足の力を借り逆にテンションを上げ目指すフィゲラスは
今旅最初で最後の中距離列車移動だったけれど
時刻表の見方がいまいち掴めず
余裕を持って乗り過ごし
一時間待ってようやく列車に乗り込めば
のどかな風景すら真新しく思えるビバ海外旅行


   
君の瞳はスカイブルー
(君の瞳は空のように青くそして、美しい)
2時間で到着したフィゲラス駅前にて一服していると
目の前でピストルをぶっ放したような音がして
目玉がぐるりしないはずはなかったけれど
地元の人たちは笑顔で世間話をしていて何事もなかったかのよう
けれど私らはビビりながら行く道々
公園で生演奏の中、老人たちが輪に輪になり踊っているのを見かけ
よくわからぬまま参加しようと輪に近づくけれど
誰も私の手を取って踊ってはくれないので
三人で踊れど小さな輪は空しくいざダリ美術館
住宅街に隣接する巨大な球体と卵を乗せた屋根は遠くからでもわかり
ビビっていたことなど忘れ胸がキュンキュン言い出せば
放っていても足早になりダリの作品であると
ひと目でわかるオブジェに出迎えられたらもう
私たち子羊は彼の世界に迷い込んでしまって
あとは誘われるままに強烈で巨大な作品にメェメェ言うては
彼のことなど何も知らないけれど
ダリらしいミュージアムはエンターテイメントを
じゅうぶんに体感し特に
心惹かれた絵のフィギアとやっぱり唇の土産物を購入した帰り道
ないお髭を触りながら駅へと行けば列車がこれまた
1時間ほど待たねばならなかったので駅前のカフェーで
ティーなどすすっているとおじいさんに話しかけられ
ふ、と顔を見れば禿げ上がった額の上の方に
2発撃たれたような傷跡がはっきりと見え
やはり昼間の大きな音は銃声だったのではと思えてならず
  


ニッポンから来ました
フィゲラスからバルセロナへ戻る列車は
列車内に駐輪所がありサイクリング好きの心掴んでは
離さない列車だったのですが
混んでいたので三人
別々に座ることになりさすがに昨夜の寝不足に目の力だけでは
まぶたを開けることができなかったけれど
あらがうこともないのでなるがままに身を任せ目覚めると
斜め前の席の外国のガールがパソコンでもののけ姫を見ていて
その隣のボーイは寿司屋の湯のみによく見られる
魚へんティーシャーツを着ていたので
日本人であることをアッピールしたかったけれど
なす術はなく再び意識は遠のいていって


パラダイス銀河
14~16時は店が閉まる
週末は店が開いていない
などと聞いていた噂は本当のようなので街中へは出ず
サグラダ・ファミリアがライトアップされてるで
と誰が言い出したか見に行ってみると
ライトは点いているけれどライトアップと言うにはお粗末で
地下鉄ですぐに折り返し
開いていたホテル近くの店でハンバーガーをコーラで貪れば
なんてことはないパンだのに
とってもおいしいんだから、いやん


まだまだエンジョイできると思っていたけれど
気づけば残すところあと二日
携帯電話を海外で使えるようにしていた
色んな海に港を持つ女の電話番号をまだ
聞いてはいない

夢子のレインボースペイン日記EX

つい先日と思っていた
スペイン旅行からもう
ひと月が経っていてあいかわらずの
時間の流れの早さには
驚かされぱなしですがスペインでも買物をエンジョイ
ハンターと化したものの
帰ってきてみれば何買うたと言えない有様で
私の物欲は腹まわりの肉よりも多く
時は12月、どちらともとどまる事を知らないのですがしかし
スペイン語が全くわからなくとも
買ってまいりましたスペインの古本たちは
新妻用と思われる雑誌(’71)、編物本(’71)
スペインコミック所謂スペコミや
イタリアンコミック、SATANIK(’64~)など
写真やイラストぎゃん、とくる代物たちで中でも
写真に吹き出しをつけた「私の女友達」は
タイトルだけでなくそそられてならず
翻訳サイトなどが存在するこのご時世だけどアアン
いつになったら調べ読む気がでるかしら
  

夢子のレインボースペイン日記4

11月17日・4日目/情熱は赤い色
10年振り2度目の海外旅行ということで
人生のほとんどを日本は大阪で過ごしている私は
全くもって外国語がわからないのですが今旅
ジェスチャー8割、日本語2割でことなきを得
言葉の壁を情熱で越えたわけですが今日は
グロリエス駅近くののみの市へ
服から下着、生地から小物、調理器具、何かの部品まで
なんでもあるこの市はバルセロナ最大級らしく
四天王寺さんの朝市の10倍はあろうか店の数で
人混みの中さすが染色家である
沖縄女(ブログリンク/紺屋ビンガラ)は早速
生地を物色していて定員が
アラブ産でどうのと説明してくれているのを
アイラブユーと聞き違え頬を赤く染め
ノーアイラブユーと定員の苦笑いを誘っているところ
私はイカしたメンズの柄シャツを見つけ土産にと
Mサイズである38を探すけれど39しかなく定員に
38はないかしらということをどうにか伝えようとしても
なかなか伝わらないので知らぬ間に興奮したのか逆に冷静だったのか
いつも通りの日本語で38ないのと定員に詰め寄ると、ないない
と日本語でしかも関西弁で返事を受け仰天
パッションは伝わるものであるとさすが情熱の国だわ
と改めてスペインへ来たことの喜び噛み締め
柄シャツ買って古本買うて
二人とはぐれて泣きそうになって


   
パラダイス
濃い顔のメンズが好きな私が失神寸前で行くは
若きしのピカソが頻繁に通っていたレストラン、クアトロ・ガッツ
ここへ行った時は知らなかったのですが
1900年前後に閉店した店を再現
再びオープンした店だそうです
腹ペコすぎでも失神寸前の私たちは勢いよくしかし
よくわからぬまま注文すると出てきたパスタそして
見たことないくらい分厚いラムステーキを
ワインでいただいていたその時
持っていたフォークを落とすくらいのぐ、と
ぐぐ、とくる私好みの定員現れうとり
こないにも分厚い肉食ってる場合じゃなかったけれど
あまりのおいしさにがっつきつつうとりしたその時
目に飛び込んでくる毛むくじゃらの腕
完全にノックアウトされた私は愛の言葉を口走るけれど
色んな海に港を持つ女が通訳してくれず、ううん
人を通した愛の言葉など意味をなさないもの
とどうにか自分で伝えようと
のみの市の時よりも強いパッションを投げかけるけれど
彼には届いていないみたいその上
あまりお酒を飲まない沖縄女と色んな海に港を持つ女の分まで
ワインを飲み散らかしていた私はもう
日本語すらままならなくなってきて


元祖チャーミングホール
沖縄女、色んな海に港を持つ女との三人の旅は
喧嘩なんてしてるヒマもなく
本当に心地よかったのは10年来の友人であるとともに
ペースが同じだったことで
誰ひとりとして予定通りに行動せないやや
という性格の持ち主がいなくて
まぁ予定を立てられる者が一人もいなかったとも言えますが、
荷物が多いので千鳥足で一旦
ホテルへと戻ればもう宵の口で
今夜はクラブへ行こうなんつってたものですから
ちょと昼寝をとベッドにもぐると
色んな海に港を持つ女がピラティスのポーズを
とっているではございやせんか
凄いポージングだわ
と慌てて起きた私も真似てみるけれど
あられもない恥ずかしい姿を晒すばかりで
しかし色んな海に港を持つ女をよく見てみると
ズボンが破れていてしかもヒップの方ではなく
花のお股が破けていてもうポージングどころではなかったけれど
ここでも紺色の紙パンツが役立ち
ぱ、と見ただけでは全くわからず
平気な顔で続ける女のポーズは美しさを増していって



紙袋師匠
午前2時が一番盛り上がるけれど
夜は危険なので気をつけて
というガイドブックの言葉を見てどないやねん
なんつって行くは残念ながら修復中で見れなかった
グエル邸近くのテクノクラブへ
三人とも聞かないテクノでしたが零時すぎに行くと
元軍人といった用心棒らしき2人にまだ人少ないから
と2時頃に来ることを促され近所で飲んでいると
あんなにも面白騒動を巻き起こした化粧惑星にまつわる話を
色んな海に港を持つ女にしていなかったようで
話し終えればちょうどいい時間で
行けば行列の寒い中
少々並んで入るとボーイに踊ろうヨなんつって
くるくる回されたりしたけれど
稀に見る目のイきようだったのでわななき
差し出されたビールを
普段ならば拾ってまで飲みたいビールをも断って
早々と退店ランブラス通りを歩いていると
こんばんわと日本語で話しかけられ振り向けば
イギリス人とスペイン人のハーフの若い男の子で
去年まで東京に住んでいたらしく
僕いくつに見えます
すいやせんすいやせん
そりゃないっスよ
と達者な日本語は誰に教わったのか
私らよりも日本人らしく思えた真夜中
寒さは夜空をくっきりと浮かび上がらせている


ホテルに帰り交代でお風呂いただけば
もう出発のお時間
さぁて明日の行き先は

夢子のレインボースペイン日記3

11月16日・3日目
スペインへ行くの
なんつってると土産は食べ物をと言われることが多く
ちょと以外だったのですが
カリスマチョコレート販売員であり
11月に第一回ショコラパーティを開いた
Fête du chocolat CLUB JAPON主催のカナさんから
スペインのチョコレートを買ってきてと頼まれ
カナさんといえばチョコを3万個食べた女として名を馳せ
私といえば50個くらいしか多分食べたことがなく
好んで食べるチョコといえばつぶつぶいちごポッキーくらいですから
私チョイスのチョコで満足してもらえるかしら
と不安に思いつつも日本に出店していないことを
色んな海に港を持つ女に確認してもらいもって買うチョコレートは
偶然にもカナさんご推薦のチョコ屋でほ、
別の店ではケーキをミラーボールで盛り上げる演出なんて斬新すぎて



あなたの赤ちゃんが欲しい
やってまいりましたサグラダ・ファミリア駅は
サグラダ・ファミリアへ
観光シーズンでないといえども溢れる観光客で賑わい
今まで写真や映像でしか見たことのないそれは
確かに目の前に立っていて
あとあと首が疲れるくらい高い、高くのしかかる存在感
意外にも街中にあって今も造り続けられる工事の中
これがモデルニスモ建築ですか
ってなんもわからんけれども
いちいちディテールに至るまで精巧で最高、華麗で豪華な装飾
ステンドグラスから差し込む
カラフルな光まで装飾の一部のようで
受難のファザードをエレベーターで上れたけれど
行列だったので奥へと進み
ガウディが生前手がけた生誕のファザードを上り
街を一望、空が近くて青い
ぐるぐる続く迷路のような階段を降りれば
名残惜しく痛い首を再び上げ生を感じては
生きている間にはできないと思っていたけれど
2026年完成なんて噂も聞いて
不摂生が祟らなかったら来れるかも
なんつってさらに生を感じて
  


立候補します
東洋人丸出しの顔面を持つ私たちに
道を尋ねてくる外国人ガールに唯一
英語が話せる色んな海に港を持つ女が答えれば
体をまさぐられ財布をすられそうになったみたいだけど
なんとか無事でランチはマクドナルドへ
わかっていたはずなのに
昨日懲りたはずなのにまたしても
テラス席を選んでしまった私らは
凍えながらでもサグラダ・ファミリアを見上げ
日本とは全然違うハンバーガーもポテトもおいしく頬張り
前をティーシャーツやノースリーブで通り過ぎる
スペイン人に驚きを隠せなくて


リトルこつこつ
テラス席の寒さに興奮を奪われた私でしたが
カタルーニャ駅前で円をユーロへと
換金することでなぜかフルテンションになり
日本にも多くあるスペインのファッションブランドZARAで
ここ本店ここが本店かしらなんつって寒さに負けぬためにも
マフラーを購入したのですが
黄緑×黒のボーダーマフラーに紫色のマントは
色は違えどハリーポッターのようであると
店内アナウンスされたような
行き交う人たちの視線刺さるような気がして
いそいそと退店お次は


  
飲めないエスプレッソ
そろそろ慣れてきた地下鉄を降りれば
すぐ飛び込んできた
ガウディの建造物で一番好きなカサ・バトリョ
ライトアップされたカサ・バトリョに
浮かび上がる頭蓋骨
今にもすぐ中に入りたかったけれど話し合った結果
昼間の方が綺麗だろうということで
曲線のみで造られているカサ・ミラも見ては
今夜もタパスをエンジョイ
ハリーポッターが効いてきたのか
本当に魔法のような出来事があった夜の帰り道
二人が食べたいというので
タクシーの運転手においしいアイスクリーム屋はないか
と話せないけど話したい私が聞くけれどアイスクリームが通じず
どうやら榊原郁恵/夏のお嬢さん的なアイスクリームの発音は
海外では通じないみたい


普段聞かない歌謡曲が口を突いて出る今旅
明日はなにを歌うのか
それは誰にもわからない

夢子のレインボースペイン日記2

11月15日・2日目/スペインびんびん物語
スペインの空気を吸って清々しく目覚めた朝
おいしいコーヒーでいただいた朝ご飯
髪に櫛をとおしお化粧をして
始まりの日だのに目覚めた時からなぜか
抱きしめてTONIGHT/田原俊彦が頭ン中で
エンドレスに流れ続け離れないのでもう
口に出して歌ってみる
すると続いて二人も歌い出した



ハンターの血が騒ぐ
この旅はアントニ・ガウディツアーと呼ぶに相応しく
世界で一番行きたい国であったスペインは
ガウディの建造物を見たいからだったので一日目の今日はもちろん
カサ・バトリョであるとか
サグラダ・ファミリア、グエル公園などに行きたかったけれど
カテドラル前の広場で開かれているアンティーク市が
木曜日しかやっていないということでアンティーク市へ
初めてる乗る地下鉄のドアはボタンかレバーで開ける手動で
そりゃ開けたくて仕方ないけれど
外国人である私らに開けるチャンスはないまま
わたしアンティークには興味ないから長居しないワ
と行き道々胸を張って言いつつ
初めて立つバルセロナの街並に
沖縄女と色んな海に港を持つ女の顔を見れば
相変わらずの面子、そう
いつも顔を合わせている三人なので
まだスペインに来た実感沸かぬまま着いたアンティーク市で
スペインへ来ても古本、古いスペインコミックは
スペコミを見ていると隣でスペコミを買い漁る
フランス人マダムと目が合い
オーラつってにこりすると話しかけられ
ワタシ コドモノコロ ヨンデタ
マゴニ ヨマセタイ
みたいなことを言っていて
ほとんどわからなかったけれどいいところで相槌うったりして
長年接客業務に携わってきた成果が
こんなところに表れるとは嬉しいかぎりだったけれど結局
皆を待たせ一番買物をエンジョイしたのは
興味ないなんて言っていた私でありました


オリーブオイル
ガウディの建造物は見れずともスペイン料理は食すぜ
と早速パエリアを食べよう
なんつってふらふら入ったレストラン
お天気もよく海が近かったこともあり
テラス席を選ぶけれど
本日の日本の気温くらいだったことを感じるまで
そう時間はかからずともどうすることもできず
海老アレルギーを持つ色んな海に港を持つ女の了解を得て食べる
シーフードパエリアとボロネーゼは
寒さの中といえどもとってもおいしく
寒いからではなくカフェオーレだって
おかわりしちゃうほどおいしいけれどこのボロネーゼ
ふにゃふにゃの麺だったけれど絶品
だけど目が覚めるようなふにゃふにゃさは今も忘れられない



あの娘の乳首
この旅に行くことになり地図が読める
という私自身の長所をこの歳にして新たに
発見することになったのですが
私のことを知る人からしたらままさか
あのユメーコが地図を読めるなんて
とひっくり返ることでしょう
しかしこの旅で私に与えられた称号それは
夢・ナビ・夢子の座を守りきるべく
垂れ落ちる雫のようなステンドグラス美しすぎる
カタルーニャ音楽堂へ二人を引率し
全くわからない英語での説明を聞いては
共に説明を聞く観光客より1テンポ遅れて頷き
1テンポ遅れて笑うという有様でしたが
見ればわかる装飾、空間の凄さにうとり


アフリカの王子様
道々スイーツを頬張りもって行ったピカソ美術館にて
説明書きがもう何語なのかすら
わからずにいたちょうどその時
日本人ツアー客と一緒になり
添乗員らしき人が説明していたのでついていったはいいけれど
足早に過ぎていくのでこの絵が騙し絵であっても
どう騙されているのか答え聞けず
メンズに騙された時だってもっとわかりやすかったワ
とモンモンしては世界に影響を与えたピカソの絵を見て
しりあがり寿も影響を受けてるんじゃないかしら
なんて思って


茶碗生まれ湯のみ育ち
私の母親はイベリコ豚のことを
イベリ子豚と思っているようですが
ふらり入ったバルにて初めて飲むスペインビール、
サン ミゲルも喉にナイス刺激与えるおいしさで
タパスを、いいえスペインをエンジョイする夜
しかしどこでこうなってしまったのか
定員にすすめられるままミックス生ハムに
ミックスチーズ、ミックスフライそして
生ハムかチーズに付いてきたパンらが全て
4、5人前くらいの量があり小皿の料理を楽しむ店で
テーブルに乗りきらない料理その上
初め小さなグラスでビールが出てきたので
大きいのをちょうだいと言ってしまい
生ビール大以上のグラスに圧巻されるも
生ハムを全て平らげた私は明日から夢夢子改め
イベリベリと名乗らせていただきます


兎に角どんな料理もおいしいスペイン
アルコールは控えめに
空腹知らずの1日を終えて

夢子のレインボースペイン日記1

スペイン旅行初日/出発の朝
パスポートを腹巻に入れるなんてできません
と豪語していたけれど
スリに気をつけろを始め
恐ろしい話(オバケじゃないよ)をぎょうさん聞き一時は
スペインには行きたくない
とまで思わせられたのですが
念願叶う日をみすみす逃がせば末代まで笑われる
という夢家家訓を思い出しポッケ付き腹巻は
意地でも買わなかったけれどぴたりのポーチを購入し
左側にバッグ、右側にポーチ
中央にはキャメラをぶら下げ
探検隊のような出で立ちで関西国際空港へ
半分は開けてあるというのにすでにスーツケースは重い


飛行機にて
フィンランド経由はフィンランド航空で出発
のしかかる重力をなぜか懐かしく感じながら
フィンランド好きのお客さんから
どっかの大統領が
アメリカンフットボール観戦中に食べ食べ
喉につまらせたくらい
口中の水分奪われるお菓子がおやつに出るので
ユメーコも気をつけて
と言われていたプレッツェルを初めて食べることになり
私は忠告を聞く女
と少しずつ食べれば私の口の中はそれに襲われることなくそして
気圧の関係で機内で酒を飲めばしこたま酔うぜ
とも噂に聞いていたので恐る恐る
ビールビールワインワインと飲みすすめるけれど
一向に酔わなくてなんだか損した気分でも
ズビズビしていたら10時間もあ、という間
これが時差なのか機内ではずっと日暮れ
もしくは明け方の空が続いていてオレンジ色がキ・レ・イ


マイナス2度の妖精
2年越しの想い、念願のスペイン旅行は
私だけが喜んでいるのではなくご一緒した
沖縄女、色んな海に港を持つ女も同じで
到着したフィンランド空港がマイナス2度であっても
下がることのないテンションを三人とも持っていたけれど
気圧の関係、全身のむくみには勝てず
かわいいと評判の色んな海に港を持つ女を写真に撮ると
顔はンぱんぱんに膨れ上がっていて
眼鏡をはずした時ののび太くんさながらで
この写真がこの旅の最優秀視覚効果賞に選ばれたのは
言うまでもなく悔し涙を凍らせて


飛行機にて2
フィンランドからスペインまで
小さめの飛行機で出発し三度目の機内での食事は
ただただ座っているだけなのに
朝昼晩に加えおやつを与えられるこの状況に
太れるだけ太れ
肥えたお前はさぞ旨かろうにと言われているような
閉じ込められているような錯覚もなくはなかったけれど
物珍しい機内食を三度ともおいしくいただき
ゲバゲバしているとすこぶる揺れる機体ああ
やっぱり鉄の塊が飛ぶなんて思い込みだったのね
と人生で初めて心の中でお母さん
と叫んでも静まらない揺れは揺れに揺れ続け
バタバタと音立てなんとか着陸した直後
どこからともなく始まった割れんばかりの拍手
スタンディングオベーションにもちろん私も自然と参加していたけれど
この喝采に機長は何を思う


グラシアスジョーク
昼の12時に出発して
その日の夜9時にバルセロナに到着したんだから
時差なんて感じることもなく
日本語はもう通じることなく
喋れないけど喋りたいミーハー魂を忘れず私は
グラシアスありがとうだけを武器にしていたけれど
心強い味方は色んな海に港を持つ女が
流暢に英語を使いタクシーでホテルへ
三人いっぺんにスーツケースを広げられない部屋
と聞いていたけれどじゅうぶんな広さで
なぜかすすんで
エキストラベッドを選んだ沖縄女だけが狭い思いをして


大半を飛行機で過ごした初日
今日は何が起こってもそれは全て気圧の関係
アグレッシブな明日に向かって走るように眠る眠る
  
上/勝負の旅はペイズリー×ペイズリーで
左/これが噂のプレッツェル
右/ただならぬお味のライ麦パン